自分が自分でいっぱいになったとき
[ ENGLISH ] みなさんは、自分の時間をどれくらいもっていますか? 1日のうち、1年のうち、どれくらいの時間を「自分以外の」のために使っていますか? 心配ごとや悩みがあるとき、自分の心の中は、悩みごとでいっぱいになって、他のことはあまり考えられなくなったりします。悩みごとって、自分の思考が生み出しているものなので 悩んでいる時間は、「自分が作り出すものに苦しめられている時間」とも言えます。 そんな時間が増えると、いつの間にか、自分の時間は、自分が作り出すもの(悩みなど)でいっぱいになってしまいます。 他のことを考える余裕や、他者を思いやったり、相手の立場に立って考える余裕もなくなってしまいます。 そして、余裕なく悩んでいる思考が暴走している自分は、とりあえず「今までどおり」こなさなければならないことを 「事務的に」流れ作業のように義務としてこなしはじめてしまいます。 心をこめて何かをすることができなくなります。 自分の時間がなく、いつも他の人の用事や他の人のためにいろいろやることが多くて忙しいという方でも 頭の中は、意外と、自分の考えや思い、悩みといった自分基点のことでいっぱいだったりする場合もあります。 そんなときは、本当のところは、相手のことを思って、行動してなかったりします。 たとえば、母親が忙しすぎて、子どものためになっているか、子どもの立場からはどう見えているかは構わず、 とりあえず、役割をこなそうとする等はよく起こりがちです。 自分の時間を基点に、何かをやろうとしはじめると、どんなことになるでしょうか。 いろんなことは、本当のところ自分を基点には回っていないはずなので、時間の基点が自分自身になってしまっている人の周りでは次々とひずみが起きはじめてしまう。 そうすると、うまくいかなくなってくるのは当然。 そんなときは、自分が自分でいっぱいいっぱいになってるな、と気づき、 いったん自分自身から離れてみるのはいかがでしょうか。 何か自分が作り出すリズムとはちがう別の時間軸の中に自分を置いてみる方法があります。 たとえば、時間どおりには来ないローカルバスに乗ってみるとか。 いつも明るい都会から離れて、自然のリズムで暗くも明るくもなる田舎に行ってみるとか。 全然興味がなかった催しに参加してみる。普段自分では選んで行かない喫茶店に行ってみるとか。...